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歌川国芳の“人で人の顔を描いた騙し絵”を解説!人数は15人!?


京都文化博物館で開催されている「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」に行ってきました!

その展示物のなかでも僕の心を奪ったのが、歌川国芳の“人で人の顔を描いた”
『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』という作品。(現代語で『見かけは怖いが、とんだ良い人だ』)

遊び心があって見ていて楽しい作品です。あんまりこういうのを手元で残す性格じゃないんですが、ポストカードを購入してしまい、百均の写真立てに入れて、自宅の書斎に飾っています。


とにかく複数の人を組み合わせて、1人の人間を作るという発想がすごいです。ポージングも違和感なく、絶妙ですよね。チャーミングさもあるので大好きになりました。

…で、ふと気になったのが、
「この顔、何人で作られてるの?」
ということ。ちょっと数えてみました。

顔に隠された人の数は14人!いや、15人?

さらっと数えると、14人…っぽい?

ですが、幸いにも展覧会で紳士な旦那様と奥様に遭遇!旦那様がこの作品を奥様に説明していたんです。聞き耳を立てていると…

「この手前の人もそうやな。ほら、
上着を首まで羽織ってる背中姿や」

確かにおる!!

この人を含めると、15人です!(諸説ありとは思いますが)

隠れたメッセージにも注目!


顔にばかり注目してしまいがちですが、作品の左上にはあるメッセージが。

大ぜいの人がよってたかって
とうとういい人をこしらえた
とかく人の事は人にしてもらわねば
いい人にはならぬ

「良い人間形成というのは1人ではなく、いろんな人が関わることによって出来る」…ということでしょうかね?ここにもいろんな解釈があると思いますが、歌川国芳の『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』は…

1.イラストそのものに面白みがあること。
2.アイデアの切り口や角度、発想に独自性があること。
3.そこにメッセージがあること。

この3つが印象にのこりました。ぼくにとってはバイブルになるような作品との出会いになりました。

『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』以外にも歌川国芳の作品は現代でも余裕で通用する、むしろまだまだセンスが光り続けている作品ばかりでとても興味が湧いています。

ICOM京都大会開催記念 東京富士美術館所蔵 百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展
会期:2019年8月25日(日)〜9月29日(日)
休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館) ※ただし、9月2日は臨時開館
開室時間:10:00〜18:00 ※金曜日は〜19:30(入場はそれぞれ30分前まで)
会場:京都文化博物館4階特別展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
入場料:一般 1,200円(1,000円)、大高生800円(600円)、中小生400円(300円)
※( )は前売券及び20名以上の団体料金。
※未就学児は無料。(要保護者同伴)
※前売券は2019年6月24日(月)から8月24日(土)まで販売。(会期中は当日券のみ)
※障害者手帳等持参者と付き添い1名は無料。
※学生料金で入場の際には学生証を提示。
※上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターも観覧可能。(催事により有料の場合あり(引用:京都文化博物館公式サイトより)

近所で企画展が開催された際は是非チェックしてみてください。