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【映画】エルトン・ジョンの半生を描く「ロケットマン」をレビュー!

【映画】「ロケットマン」をレビューします!

イギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画「ロケットマン」を鑑賞してきましたので、レビューをいたします!

実は僕自身、エルトン・ジョンのことは知りません。…が、劇中に流れる曲の数々は「ああ〜!あれか!」と思い出すものばかり!にわかでございます。

ざっくりとしたストーリーとしては…幼少期からずば抜けた音楽の才能を開花し、ミュージシャンとしてスターの階段を駆け上がるエルトン・ジョン。その一方で、プライベートは全然うまくいかない!自分が同性愛者であることにも気がつき、家族や恋人からの「愛」(←この映画最大のポイント!)を感じることが出来ず、輝かしいスターでありながらも、孤独感に苛まれます。そして、薬物やセックス、アルコールにどんどん依存していく…といった感じです。

ここだけを切り取ると、だいぶしんどい映画なんですが(笑)、この映画は全編ミュージカルになっていて、ノンフィクションでありながら、ファンタジーのような演出がなされています。そのため、起きている事実はヘビーな内容ですが、まるで、おとぎ話を観ているような感覚になります。また、その演出自体がエルトン・ジョンの心情を表わす演出にもなっていて、鑑賞者にもその苦脳がビジュアルを通して伝わってきます。

名曲「Your Song」誕生の瞬間がベストシーンです

この映画でのベストシーンはなんといっても、エルトン・ジョンが大スターへと駆け上がるキッカケとなった「Your Song」の誕生シーンでしょう!!(※実はこのシーン、予告編でまるまる流れてます。このシーンは個人的には劇中で初見のほうが、かなり刺さると思うので、鑑賞がまだの方は予告編を観ないことをオススメします。)

このシーンで語るべき重要人物がバーニー・トーピン。のちに彼はエルトン・ジョンの楽曲のほとんどを作詞することになり、まさしく生涯の相棒といえる存在になります。その出会いですが、エルトン・ジョンがレコード会社を通じてバーニーを紹介されたことをキッカケに意気投合。バーニーが詞を書き、エルトン・ジョンが曲をつける…といった関係が始まります。

ところが、売れない、金もない、住むところもない…。そんな二人はエルトン・ジョンの実家で共同生活をしながら、楽曲作りに励みます。そこで誕生したのが「Your Song」です。

バーニーのエルトン・ジョンへの想いを手紙にしたような詩で、難しい言葉は一切出てきません。でも、だからこそストレートにその歌詞の意味が刺さります!特にサビのフレーズの一つは、映画「ロケットマン」のテーマにとても繋がっていると僕は解釈しています。

How wonderful life is while you’re in the world
なんて素晴らしいんだ。君のいる世界。

このシーンは当時のエルトン・ジョンとバーニーの売れていない環境や関係性(※バーニーはこの時点で、エルトンが同性愛者であることをすでに知っている)などのバックボーンを知って聴くと、より一層深みが増します。

全編通して、ぶっちぎりで良いシーンでした。鑑賞後、僕はずっと「Your Song」を
エンドレスリピートしている状態です。

【学び】たった一人からの愛でも、人は救われる

「Your Song」以降、スター街道を爆進する二人。ところが、その反面エルトン・ジョンのプライベートは全然、充実しません。幼少の頃に別れた父との関係を修復しようとしても…母親に同性愛者であることを告白しても…恋人も自分をビジネス、金としてしか見ていない…そうして、ドラックやセックス、アルコールに依存し溺れていくのですが、そんな絶望の淵に立たされた時に、そばにいるのが、相棒バーニーです。

事実、物語のターニングポイントはいつもバーニーがそばにいます。バーニーはエルトン・ジョンのことを一番に想い、「愛」のある助言や提案(ときには叱咤)をしてくれるのですが、それが、停滞しかかった物語(=エルトン・ジョンの人生)を前に進めていきます。ドラックやセックス、アルコール中毒になり、堕ちるとこまで堕ちても、その存在を認めてくれた人。その一人がバーニーだったと、僕は理解しています。なぜなら…

How wonderful life is while you’re in the world
なんて素晴らしいんだ。君のいる世界。

バーニーがエルトン・ジョンに贈った「Your Song」の歌詞にもあった通り、どんなに苦しい状況でも、エルトン・ジョンが同性愛者だろうが、なんだろうが、売れない時からその「存在」を認めて肯定してくれていたバーニー。そのバーニーの存在こそが、エルトン・ジョン再生のキーマンだったのではないかと思います。

「愛」というのは、家族や恋人からだけではなく、こういった形でも存在すると、改めて勉強になりました。綺麗事ではなく、たった一人からの「愛」で人は変われるし、生きていけるのかもしれません。やっぱり映画って、学びがたくさんあります。

他にも…比較されがちな「ボヘミアンラプソディ」との違いや、少年期の自分との和解シーン、エルトン・ジョンのその後…もう語りたいことはいっぱいあるんですが、一旦、ここで締めます(笑)。

今回はエルトン・ジョンとバーニー・トーピン、この二人のほんの小さなエピソードを軸とした些細なレビューさせていただきました。長文、お付き合いいただきありがとうございました。